2025-10-19 / 最終更新日時 : 2025-10-20 teinenjoshi_master しゃべり会のレポート 10/11(土)定年女子カフェのレポート 毎月第2土曜日にオープンする定年女子カフェ偶数月の定年女子カフェは、テーマを決めて自由に語り合う「しゃべり会」です。オンライン開催で今回も楽しく語らいました。 ★★★★★★ ◆日時 :2025年10月11日(土) 13:30~15:00(オンラインZoomにて開催)◆テーマ:これまでの仕事、これからやってみたい仕事◆参加者:12名+スタッフ3名(計15名) ★★★★★★ 10月の定年女子カフェ「しゃべり会」はオンライン。今回のテーマは「これまでの仕事、これからやってみたい仕事」。定年女子にとっては関心度が高く切実な課題で、「このテーマを語りたかった!」とばかりに皆さんの思いが吐露されました。 まずは自己紹介定年前の人、定年後の人、入り混じっての会でしたが、今回は、定年が近くなって「いざ今後」と考えたときに「どう考えれば?」と不安に思ったり迷ったりして参加した方が多かったようです。職場に同年代がいない、男性が多い、周りには定年で家庭に入る人が多くて、業界が特殊で、など、なかなか身近に話せる相手がなく、この場でいろいろな人の話を聞いてみたいという声が多くありました。居住地は、北海道、群馬、広島、兵庫、山口といった首都圏以外からの参加も多く、オンラインならではの会となりました。その後、グループに分かれてトーク。過去の話に偏らず、未来を語る方向で、というガイドのもと、少人数で話す時間が持たれました。 仕事が好き、働き続けたい定年前に改めて働くことの意味を考えて「私は働くこと自体が好きなんだ」と再認識した人、収入は必要なので可能な限り働き続けたいという人、社会とつながりたい人など、目的はいろいろでも、「働き続けたい」というのは多くの方が共通して持っている気持ちでした。ただ、働き方としては、正社員、フルタイムにこだわらない働き方を選択している人もいました。 シニア向けの仕事のイメージギャップ働き続けたいと思うけど、新しい仕事にチャレンジしてみたいけど、どんな仕事をすればいいのかわからない。これは割と多くの人が抱える不安のように思います。「やってみたい仕事」と言っても、求人を見るとマンション管理とか清掃とか、自分が得意じゃないことばかり・・・。清掃、販売、介護といったいわゆるシニアが多く就いている仕事に対し、現役世代はネガティブなイメージを持ちがちだけれど、実際にその仕事をしている人からは「楽しい」「人の役にたてている実感がある」「社会とのつながりが持てる」といったポジティブな声があると紹介され、ここにギャップがあるようでした。 就職は「ご縁」定年を控え、現在絶賛就活中!という人も。履歴書を出しても通らなくて面接に辿り着くのが大変といった苦労が語られる中で、採用の仕事をしていた人から、「就職はご縁」という助言が。採用されなくても「縁がなかった」だけ。悲観的にならず、どこかで巡り合う「ご縁」を大切にしようと力づけられる助言でした。履歴書を持ち歩くようにして、気に入ったお店があったら「ここで働かせてください」と言って出そうかしら、という声も。いきなり履歴書出されても怖いから「次に履歴書持ってきますね」がいいんじゃない(笑)などという話も出ました。 お金についてはいたずらに不安に思わない収入がなくなるのが怖い、年金だけでは不安、独身なので働かないと生活できない、などの不安も語られました。やはり基本として収入を得ることは大事。でも、「老後2000万円問題」のように数字だけが独り歩きする風潮に疑問を呈する人も。生活水準や価値観は人それぞれであり、世間の情報にいたずらに不安を煽られるのではなく、自分にとって何がどれだけ必要なのかを冷静に試算して考えることが大事、という話が出ました。95歳まで生きる前提で具体的なシミュレーションをしてみることが有効というアドバイスもありました。 いつか来る定年後。その後どうすれば?仕事しかできない、仕事がなくなったらどう暮らせばいいかわからない、という不安を口にする人もいました。それでもいつか職業人生からリタイアするときが来るので、今までできなかったことをやるとか、地域とのつながりを持つなど、その先を考える視点も持ちたいという話がありました。 シフトチェンジは1度ではない一方、すでにシフトチェンジした人たちからは、仕事を辞めて再就職、その傍ら、空き家を活用して何かをやろうとご近所の人たちと相談しているところ、という今後が楽しみな話や、定年後、60~70歳は自由人としての生活を謳歌すると決めている、70歳になったらまた働くかもしれないという話がありました。定年後関わったボランティアの活動をもっと広げたいけれど、仲間もいないし・・・という人には、「今の活動を続けていく中で機会があるのでは?」というアドバイスがあり、ここでも「ご縁」や「機会」を大事にすればいいというヒントがありました。ここからわかるのは、定年後のシフトチェンジは1段階ではないということ。行動してみて休みたくなったら休めばいいし、働きたくなったらまた働けばいい。空き家の活動を考えている人からは、「利益は出さなくてもいい、でも持ち出しはしない」が方針という話も聞かれ、そのくらいの“ゆるさ”が後半生で役立つスタンスだなと思いました。 ロールモデルをもっと知りたい!石崎さんが定年後に全く違う仕事に就いた事例を紹介したグループでは、「そういうロールモデルをリスト化して見られたらいいのに」「参考にしたい」という反応が相次いだとのこと。仕事に縛られない生き方、趣味や文化活動を軸にした生き方など、視野を広げれば選択肢は案外多くあるもの。そう話をしていると「違う世界を知ってみたい」「自分らしい形を探したい」といった話も出てきたそうです。 ★★★★★★ 定年女子は、仕事が好きで、長く働いてきている人が多く、これからも働き続けたいと思うのは自然な流れ。でも自分の身の回りで考えていると案外思い込みにはまってしまっていることもあるのではないでしょうか?いろいろな人の話を聞いてみて、自分の話をしてみて、「新たな可能性があると知れた」「ヒントがみつかった」「新しい道が開けたような感じ・・・」などの感想が聞かれ、今回の「しゃべり会」が定年女子たちの「次の一歩」につながっていく感触がありました。(文責:小林久美子) ★★★★★★ 次回予告来月の定年女子カフェは「とくいなタイム」です! ※リアルのみの開催◆テーマ:「住まいジプシーの定年女子が、団地を購入するまで」これからの住まいを考える上でのヒントになるよう、さまざまな住まい体験をしてきた定年女子のまつかみあつこさんに、これまでの住まい遍歴(住まいジプシー?)と決断について聞かせてもらいます。皆さんのご参加、お待ちしています!詳細はこちら