2025-11-14 / 最終更新日時 : 2025-12-30 teinenjoshi_master とくいなタイムのレポート 11/8(土)定年女子カフェのレポート 毎月第2土曜日に開催している定年女子カフェの奇数月は「とくいなタイム」(※)を行っています。今回のとくいニストは、これからの住まいを考えて、最近団地の1室を購入したまつかみあつこさん。過去に17回引越しをしてきたというまつかみさんから、「住まいジプシーの定年女子が、団地を購入するまで」をテーマに、話を聞かせてもらいました。※とくいなタイム:定年女子はみんな、豊富な経験や得意なことを持っている。その「得意」をちょこっと教えてもらう時間が「とくいなタイム」です。 ★★★★★★ ■日時:2025年11月8日(土) 1回目 13:30~15:30/2回目 16:30~18:30 ※リアルのみ開催■場所:中野区産業振興センター 3階会議室■テーマ:住まいジプシーの定年女子が、団地を購入するまで■とくいニスト:まつかみあつこさん【プロフィール】東京生まれ神奈川育ち。会社で少し働いたあと、バックパッカーとしてインドやアフリカを放浪したり、自然豊かな長野で農業をやったり、北海道の山の中で自ら家を建てて暮らすなど、様々な経験をする。仕事も様々な職種を経て、今では心理学プログラムを教える仕事(27年目)をメインに、パートで薬剤師の仕事もしている。 ★★★★★★ ●築50年超の団地を購入するまで衝撃的だったのは、「私、特技はチェーンソーなんです」というまつかみさんの一言。若い頃にスキーに熱中したのをきっかけに、まつかみさんは北海道・ニセコに移住しました。それが、「デモンストレーターが滑るビデオを見て、ここだ!と思って行っちゃった」のだとか。ニセコでは、地域の人たちに助けられながら、当時の夫さんと二人で丸太を組み上げ、7坪のログハウスをセルフビルドして暮らしていたというのです。「電気も通ってないようなところで、井戸を掘り、薪を割り、冬は雪下ろし…」というワイルドすぎる過去に、会場からはどよめきが起こりました。そんな「サバイバル能力」抜群のまつかみさんが、離婚や親御さんの介護を経てたどり着いたのが、東京郊外の「築50年超の団地」でした。●なぜ、これからの住まいを探そうと考えたのか?都会に戻り、知人の家を借りたり、マンションを買ったり売ったりを繰り返した後は、便利で安い賃貸アパートで暮らしていたまつかみさん。住人には高齢者も何人かいて、そのうち亡くなる人もいたし、このまま私はずっとここに暮らすのだろうかと考えるようになりました。「家賃を払い続けても自分のものにはならないし、狭くて壁が薄くて友人を呼んでワイワイすることもできない」。そんな思いから、新たな住まいは、友人を呼んで一緒にご飯を食べたり、泊まってもらったりできる家にしたかったのだそう。彼女が求めたのは、単なる住居ではなく、「人を招ける場所」でした。●その場所を選んだ理由高齢の父が暮らすサ高住の近くに団地があり、定期的に父を訪ねる際に気になっていました。まつかみさんは子どもの頃に団地に住んでいたこともあり、懐かしさもあったのでしょう。そこからあちこちの団地を見に行くようになりました。団地の敷地内を歩いてみると公園が多く、緑が溢れ、遊歩道で繋がっている。「駅近の団地なら車がなくても生きていける!」と思ったそうです。団地リノベーション専門の会社(ダンリノ)のリノベーション済み物件の見学に行った時に、団地ってリノベーションしたらこんなに素敵な雰囲気になるんだとわかり、それから時々団地のあるエリアをいろいろ見に行きました。その中で、駅に比較的近くて緑も多いけれどもこじんまりした感じの団地が気に入り、駅近を中心に実際に物件を見始めました。自分でネットで探して、一階が空いたのを発見。お願いしていた不動産屋さんにここが見たいと連れて行ってもらいました。一階だから風通しを心配していたのですが、「風が抜ける感覚」「窓の外に広がる桜並木」「50年以上経ってもビクともしない頑丈な鉄筋コンクリート」これらを肌で感じた心地よさが、スペックや築年数を超えて彼女の心を掴みました。 ●築50年超のリアルと勝算「でも、あと何年住めるの?」という参加者の不安げな質問に対し、まつかみさんはさらりと答えます。「管理会社の人に聞いたら、『最近大規模修繕が終わったばかりだから、あと20年は取り壊しは無いと思いますよ』と言われて、心配が一つ減りました。」管理費と修繕積立金は合わせて月1万6千円ほど。大規模修繕も50年間の積立金内で賄われており、新たな持ち出しはなかったことも、大きな安心材料になったようです。リノベーション会社の人によれば、「壁を取り払い、広々としたワンルームにリノベーションしたり、お風呂もトイレもキッチンも、全部自分の好きなように作り変えられるのが中古団地の醍醐味です」だそう。まつかみさんの場合、予算の上限もあるのでフルリノベしたわけではありませんが、それでも自分の好きなように家を作るプロセスも楽しめたそうです。●まつかみ流「人生の決め方」会場の話題はまつかみさんの「決断力」に移っていきました。「老後のお金が…」「ローンが…」と悩み、なかなか一歩を踏み出せない参加者たちに対し、まつかみさんは明るく言い放ちます。考えすぎても動けないし、でもきちんと考えることも必要だし、そんな中で、学んだのはやはり実際に動き始めると物事は進むということ。決めることの大切さでした。失敗したら修正すれば良いし、また売れば良いし。どうにかなると考えて生きて来たのかなぁと思っていたけれど、それよりもどうにかする!という態度が大切なんだなと思いました。その言葉には、雪山で家を建て、幾多の人生の転機を乗り越えてきた彼女ならではの説得力がありました。 ● 住んでみたら、やっぱり気持ちいい実際に住んでまだ日が浅いものの、目の前には可愛い建物の保育園があったり、朝は鳥の声が聞こえたり、駅からの遊歩道を毎日散歩したり、気持ちのいい暮らしが始まったと言います。最後にまつかみさんが語ったのは、これからの人生における「豊かさ」の定義でした。『スープの冷めない距離』に友人がいれば理想的だと。かつてニセコで仲間と助け合って生きてきたように、この団地で、気心の知れた友人達とご飯を食べたり泊まってもらったり、教えている心理学のワーク会をやったり、人と人が繋がる場にしようと思っています。 参加者からもっとも注目が集まったのは、まつかみさんの「直観と決断力」でした。考えすぎて動けなくなることもある、決めてから動き出す、決めると人生が動き出すこともある・・・そんなまつかみさんの言葉に大きくうなづいた人がたくさん。「映画『サバイバルファミリー』みたい。何があっても笑って生きていける仲間がいれば最高じゃない?」「私も、自分の人生を自分で決めたい!」「なんだか勇気をもらいました」などなど、いろんな声とともにあたたかい拍手に で包まれて、終了しました。まつかみさん、ありがとうございました。 ★★★★★★ 【次回の定年女子カフェ オープン予定日】 ◇2026年1月10日(土)年明け早々の定年女子カフェは「自分の価値観を探るワークショップ」です!皆さんのご参加をお待ちしています♪詳細はこちら