2024-03-20 / 最終更新日時 : 2024-07-18 teinenjoshi_master とくいなタイムのレポート 3/9(土)定年女子カフェのレポート 毎月第2土曜日に開催している定年女子カフェ。奇数月の3月は「とくいなタイム」(※)でした。今回のとくいニストは、趣味の登山をきっかけに参加した里山保全活動からNPOの起ち上げや運営に関わっていくようになった定年女子。NPOを起ち上げたい、NPOに参加したい、自然の中で過ごしたい…、そんなふうに考えている定年女子の役に立つかも!と思い、とくいニストとしてお話しいただくようお願いしました。※とくいなタイム:定年女子はみんな、豊富な経験や何か得意なこと、知見を持っている。その得意なコトをちょこっと教えてもらいたい…。そんなことから始まった定年女子カフェ「とくいなタイム」は、教えてくれる定年女子=「とくいニスト」から、みんなで話を聞く時間です。 ★★★★★★ ■日時:3月9日(土)※リアルのみ開催1回目 13:30~15:302回目 16:30~18:30■テーマ:「自然の力」「人とのつながり」があれば、きっとなんとかなる■とくいニスト:濱田千裕さん(特定非営利活動法人 仂(ロク)理事)北海道出身。自身にとって登山は常に大事なアクティビティ。根本秀嗣氏(今の仂代表)が企画していたネパールでのプロジェクトに関心を持ったことから、里山での活動に参加するようになる。会社退職の時期に、偶々里山の保全活動の「法人化」の動きがあり、事務方として起ち上げに加わった。現在は仂でさまざまな活動を行っている。 ★★★★★★ いつものように、まずは参加者から、参加するきっかけなど簡単な自己紹介をしてから始まります。今回はリアルのみの開催だったので、参加者は首都圏の人ばかり。里山保全や自然に興味のある人、NPO活動自体に関心がある人だけでなく、いろんな定年女子の選択や生き方を知りたいと思う人たちが集まったようです。今回の話は、濱田さんが元々登山好きだったことから始まっていました。好きだった登山がきっかけで、山にいろいろな問題があることを知り、その課題と向き合うために、いろいろな活動を進めています。お話を聞いていると、活動を通じて人とつながり、その時々の流れに乗って今があるのだなあ、ということがよくわかります。 NPO仂では、森林保全のために炭焼きをしたり、バイオマスエネルギー(木を使ったエネルギー)に取り組んで温浴施設にエネルギー供給したり。 会社を辞めた時に思ったのが、「この先私はどういうふうに生きていこうか?」だったそうです。かつて海外で見た、都市と田舎の2拠点の暮らし。長い休みがあるからこそでしょうが、必ずしも経済的に豊かな人だけでなく、多くの人がDIYをしながら自然豊かな田舎暮らしを楽しんでいました。そんな海外で見た人たちのように、私も週末用のハウスが欲しい!それも安く! 濱田さんが活動している山は、神奈川県の松田町にあります。首都圏にあるので、今の濱田さんの1週間(7日)の過ごし方は、4日仕事、2日里山、1日家事と休息、なのだそうです。活動しているなかでは「みんなで住める家があるといいね」「シェアハウスがほしいね」という話題もちらほら。今、濱田さんは里山にある古民家再生に向けて、作業を始めています。 印象的だったのは、「これまでの固定概念から離れたことで、意外となんとかなる、と思えた」という言葉。「地方で満足を得るためには、お金がそんなにかからない。」「カラダを動かして、仲間とつながり協力し合っていけば、たいがいのことはなんとかなる。」「健康であれば、ずっと働くこともできる。それが老化防止にもなる。」そう語りながら、都市と里山をつなげたいという夢を語りました。濱田さんがこのNPOでやりたいと思っているのは、コミュニティ再生事業と、古民家再生なのだそうです。現在このNPOでは、囲炉裏を囲んで語り合う会や、蛍を見に行く会などを開催しています。地域の人たちも気軽に集まれるようにと映画会の予定も。映画会は、濱田さんのかつてのミニシアター勤務経験が生きています。 濱田さんの話を聞いた後で、参加者で高齢者関係の仕事をしている人の職場での話が披露されました。なんと、彼女の職場にいる30代の人の夢が、「高級老人ホームに入ること」なんですって! お金がなくてもなんとかなる、という濱田さんの話とは真逆の話に、みんなびっくり!でした。参加者の方からは、濱田さんの行動力に感心する声が多く上がりました。行動力、たしかにすごいですけど、きっと誰でも好きなことだったら行動するんじゃないかしら。とくいニストからお話を聞くたびにいつも思うのですが、みんな行動したいことがきっとあるのでは?と。ただそれに気づいていなかったり、まだ見つかっていなかったりするのではないかと思います。今回の濱田さんのお話を聞いて、自然環境保護のボランティアに参加してみたい、濱田さんが企画した映画会に行ってみたい、囲炉裏を囲んで語りたい、ホタルを見に行きたい、等々、濱田さんの活動への興味や、参加してみたいという声が次々に上がりました。参加していくうちに、自分の何かが見えてくるかも、です。★濱田さんの活動する特定非営利活動法人仂のインスタはこちらご参加の皆さん、どうもありがとうございました! ★★★★★★ 次回の定年女子カフェは4月13日。テーマを決めてみんなで語り合う「しゃべり会」です。皆さんのご参加、お待ちしています!