第4回 定年女子フォーラムを開催しました

「定年」が気になり始めた私たちが不安なこと、考えたいこと、問題や課題…
人生100年時代とか言うけれど、頼れる人がいるわけでもなし。
仕事のこと、お金のこと、カラダのこと、もしものこと…、
私はこれからどうなるんだろう?

そんな風に思っている人たちとともに、話したり考えたり教えてもらったりする場を提供する定年女子トーク実行委員会。

これまで働き続けてきたけれど、これからどんな働き方をするのか。
どんなふうに暮らし、生きていくのか。それを考えるうえで、お金のことはとても大事。
そこでキモになるのが「年金」です。

今回のフォーラムは、私たちと同世代の社会保険労務士の川端薫さんをお迎えしました。川端さんは、企業における研修講師だけでなく、年金相談の場面でもご活躍です。
私たち定年女子が気になる年金だけでなく、ついつい見過ごしがちな社会保険にまで広げて、基礎からしっかり教えてもらうフォーラムでした。

 

第4回 定年女子フォーラム 『私たち定年女子にとっての「年金」と「社会保険」』

日時:2021年4月25日(日)13:30~16:00
形式:Zoomを使ったオンライン【内容】
公的年金の仕組みを知る/1号、2号、3号/老齢基礎年金・老齢厚生年金/ねんきん定期便の読み方/繰り上げ需給/繰り下げ受給/在職老齢年金の仕組み(働き続けると、年金はどうなるの?)/年金と税金/健康保険制度/介護保険/雇用保険/質問

【講師】
メイン講師 川端薫さん

社会保険労務士(東京都社会保険労務士会足立荒川支部長)、ファイナンシャル・プランナー(CFP/1級ファイナンシャルプランニング技能士)
大手生命保険会社にて、個人・法人向け生命保険募集、営業職員・新入社員教育、社内外向け各種セミナー講師としての活動を経て、2009年「川端薫社会保険労務士事務所」を開業。多くの中小企業顧問として働きやすい職場づくりや女性活躍推進をサポートするほか、社会保険の研修講師や、相談業務・コンサルティング業務・講演業務・執筆業務に従事。

 

今回参加者は、お手元のご自身のねんきん特別便をご用意いただいたうえで参加してもらいました。
ねんきん定期便は、ハガキのタイプと封書のタイプがあります。
それぞれがいつ来るのか、そんなことから改めて確認です。
「ねんきん定期便に書かれている金額は、50歳未満と、50歳以上は、違います」
などなど、基本的なことからひとつずつ確認していきます。

限られた時間のなかで、密度の濃い内容で進んでいきます。
そこで、忘れないうちに質問はどんどんチャットに書き込んでもらったところ、次々といろんな質問が。
たとえば、

Q)1号、2号、3号の話が出ましたが、大学生の息子も3号ですか?

Q)厚生年金基金からの額は、ねんきんネットでも見られますか?

Q)ねんきんネットに登録しても定期便は送られてくるのでしょうか?

Q)確定拠出年金は、会社と自分の折半でしょうか?

Q)年金の数字は手取りですか? 総額ですか?

Q)年金から税金や社会保険はどれくらい引かれるものでしょうか?

Q)在職老齢年金の対象部分には、特別支給の老齢厚生年金は含まれますか?

Q)標準報酬月額には、交通費や定期代は含まれますか?

Q)高年齢雇用継続給付について知りたい

Q)会社が65歳定年の場合、もし60歳で退職したら、失業保険は出ますか?
もし65歳で定年退職した場合、失業保険はもらえますか?

Q)繰り下げで年金額が上がるというのは基礎年金のことですか?厚生年金のことですか?

Q)厚生年金は70歳まで加入することで支給額を増やせるというけど、長く働く場合、標準 報酬月額が下がると思う。その場合、支給額はどうなりますか?

などなど。

講師の川端薫さん

最後にすべての質問に答えてもらいました。
う~む、なるほど。
年金は、耳慣れない言葉が多く、どうも難しい。
一度聞いても、何それ? あれ? どうだたっけ?
そう思うことが多々でてきます。

そこで今回初めて、録画したオンライン講座のアーカイブを残し、参加者には繰り返し何度でもご覧いただけるようにしました。
おかげで、当日急に参加できなくなってしまった人も、後から繰り返しご覧いただけました。

さらに今回は講師のご厚意で、期間限定でメールで質問を受け付けることも。
終了後、参加者からは「わかりやすかった」「知らないことが多かった」「勉強になった」という声が続々。

★★★★★
・会社にもライフプラン研修はありますが、自分は当てはまらない話が多かったので助かる。

・年金で長年謎だったことが解けました!

・大変有意義なフォーラム、ありがとうございました!
特に年金の繰り上げと繰り下げのしくみは大変参考になりました。

・第2弾もあるといいな。

・比較的大きめの会社に勤務していますが、会社では聞くことのできない年金の情報でした。すごーく得した気持ちです。

・とても勉強になりました。
ずっと定年をおそれてきましたが、不安だけではなくなりました。

・特別支給の老齢厚生年金は絶対請求します。これからの働き方、悩ましいです。勉強します。

・途中のブレイクルームでは、同じ疑問や心配を抱える人がいると感じられるて嬉しかったです!

・年金の全体像がわかり疑問もとけ、霧が晴れたよう。とても有意義な内容でした。

・とっても、ためになりました。ずっと漠然とした不安を感じていたので、モヤモヤが大分スッキリしました。

・自分の年金知識の確認と補強ができて良かった。

・制度が変わる中、情報収集とそれを理解する事の重要性を改めて感じました。人任せにしてはいけないなぁと。

・年金のもらい方もライフスタイルに密接に関わるので、真面目に考えなきゃなーと思いました。
★★★★★

などなど。

定年女子トーク実行委員会では、前々から一度はキチンと年金をおさらいしたい、と考えていましたが、こうして実現できてよかったです。
ご参加の皆さん、どうもありがとうございました。

さて、次回の定年女子フォーラムは今年の秋。
私た定年女子の未来をよりよいものにするために。
テーマは、現在検討中です。こんなことを取り上げてほしい、など、皆さんのご希望もお待ちしています!