3月の定年女子カフェ こぼれ話

3月14日の定年女子カフェ、オープンにあたってはとても悩みました。

今年になって報道される新型肺炎コロナウィルス騒動は日に日に過熱し、ついには外出自粛要請が出るまでになっています(3月29日現在)。
ただ、3月14日のオープンに向けての準備段階では、まだここまでの状況ではありませんでした。

そもそも定年女子カフェは、毎月奇数月第2土曜日にオープン。
1月の定年女子カフェで次回予告をしたことに加え、3月はお店の場所が変わるのでお知らせしなくてはなりません。
そんななかで、2月下旬には政府からイベント自粛要請が発表され、予定通りオープンしてもいいものかどうか、大変悩みました。

そこで、
・トビラやテーブル、ドアノブなどは次亜塩素酸スプレーで消毒すること
・やどなたも来店したらまず手を洗っていただくこと

をはじめ、委員会なりにいくつかの配慮をし、風邪気味の方や不安な方には来店をご遠慮いただき、あくまでもご自身の意志で来ていただくようにお願いをして予定通りオープンすることを決めました。

それでも主催者としては、

もしも、定年女子カフェがクラスターになってしまったら・・・
もしも定年女子カフェのせいで、定年女子の家族に感染を広げたら・・・

そういう一抹の不安がなかったわけではありませんでした。
なのにオープンしたのは、定年が気になる私たちにとっては、
コロナウィルスがあるからと言って「定年」は待ってくれないからです。

人生はずっと継続しているので、今だからこそ考えたいことや、話したいこともあるはず、と。
聞くだけでもおもしろいことがいろいろあるし、ひょっとしたらホッとするかもしれません。

当日は朝から冷たい雨が降り、午後には雪に変わるほどとても寒い日でしたが、開店直後からお客様が訪れ・・・。
「コロナウィルスでいろんなことが次々中止になり、時間が空いたので、これまで来られなかった定年女子カフェに来ることができた」という声も。

定年女子カフェはイベントではなく、ふらりとやってきておしゃべりするための定期的な“場”です。
その目玉は、“解決しゃべり会”。
それぞれがお困りゴトを持ち寄り、解決までできるかどうかはわからないけど、それをみんなで考えたりしゃべったりするゆる~い会です。
毎回、いろんな話が飛び出します。

3月の定年女子カフェオープン日から2週間が過ぎました。
ドキドキしていましたが、今のところ感染のお知らせは届いていません。
まずはその事実にホッとしています。

けれども定年女子カフェの当日から日を追うごとに感染は拡大し、不安なニュースが増え、ついに東京都は3月27日に外出自粛要請を発表しました。
翌日からの土日の外出を控えるように、と。

働き方にもいろいろ影響が広がっています。
定年女子の勤務先も、どうやら会社によってコロナウィルスの対応は千差万別。
ほとんど対策をしてくれない会社、対策しようという姿勢が見えない会社、
テレワークと言われても、環境が追いつかない会社・・・。
会社によっていろいろなので一言でくくれず、不安も膨らみます。

「基礎疾患があるから、毎日怖くてドキドキしてる」
「いきなりのテレワークで、自己負担がどんと増えた」
「問題はいろいろあるけど考えてもきりがない」
「高齢家族と同居で、会社や電車から自分がウィルスを持ち帰らないか心配」

等々、各々のカラダの状況も違いますし、環境によって、考え方によってもさまざまです。
定年女子トークのFacebookグループでは、
旅行業界で働いている人や、派遣や自営で働いている人からの悲痛な声も届いています。

3月14日は悩んでオープンしましたが、これから定年女子トーク実行委員会としては何ができるか。
引き続き、悩みます。
皆さんからもアイデアをください。
 
★★★★
 
●「解決しゃべり会」とは●
誰かのお困りごとをテーマに、解決案をわいわいしゃべるゆる~い会です。
ちょっと困ったことや、誰かに聞いてみたいことなどを、各自ひとつ言ってもらい、それについてみんなでしゃべり合います。
ゆる~く楽しくやっています♪
ご参加の方は、1ドリンクご注文のほかに、参加費500円をお支払い頂いています。

●定年女子とは●
今まで働いてきて、「定年」とか「女子」という言葉に「ん?」と思った人なら定年女子。
定年まで働く?それまでどうする?そのあとどうする?など思う人たちで、
年齢的にはだいたい50代の人たちです。
Webやfacebookで偶然見つけて「はじめまして」につながっています。

*「定年女子カフェ」は、原則、奇数月の第2土曜日にオープン。
*これまでは東京・阿佐ヶ谷の路地裏にある隠れ家喫茶「イネル」で。3月はウナ・カメラ・りーベラ una camera liveraで。
どちらも日替わりで店主のかわるシェアカフェです。
小スペースのため、入店できない場合がありますのでご了承ください。
次回予定の5月9日(土)は、コロナウィルスの感染拡大状況を見ながら、オープンするかどうかを決定します。