11/11(土)定年女子カフェのレポート

定年女子はみんな、何か得意なことや知見を持っている。
定年女子カフェ奇数月のプチイベント「とくいなタイム」は、定年女子の得意なコトや経験をちょこっと教えてもらう、聞かせてもらう時間です。

11月のテーマは「好きなことを仕事に ~美事さんの場合~」でした。

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■日時:11月11日(土)※リアルのみ開催
1回目 13:00~15:00
2回目 16:00~18:00

■テーマ:好きなことを仕事に ~美事さんの場合~

■とくいニスト:フードセラピスト美事さん
50歳を前にベーカリーチェーン元商品開発で培ったスキルと経験を活かし、パン講座を主催する料理講師に転身。現在は「食で自分自身を癒す」方法を伝えるフードセラピスト美事としてこめパンカフェを運営。

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ずっと飲食に関わってきた美事(みごと)さんの名刺には、「おいしい食事は美しい」という意味合いからご自身を「美事」と名乗るフード・セラピスト。働いてきたみんなと同様、波あり谷ありの人生を歩んできたけど、全てがどこかでつながっていると感じます。

 

社会に出る一歩
中学生の美事さんは、昔々のテレビ番組「料理天国」を見てお菓子作りに憧れ、高校を卒業してから、東京にはなかった大阪の辻製菓専門学校に学び、フレンチレストランに就職。厨房でデザート作りをするために選んだ道でした。やっと就職したお店で、厳しいシェフに初めて褒められたことは、クリスマスディナーの食前酒に使う繊細なグラスを割らずに3日間洗いきったこと。当時、美事さんはまだ十代。そこから数年で一通りのお料理を任せて貰えるようになります。

結婚を機に仕事を辞めてからは、自宅でママ友にお料理やお菓子作りを教え、いつかは自分のお店で自分が作る商品を販売したいという野望を持ち、心の奥底の「自立したい」「社会的信用が欲しい」という思いに改めて気づいたそうです。

 

経済的自立、社会的信用がほしくて社員へ
まずは近所のパン屋さん(ベーカリーチェーンが運営)でパートとして働き始めます。しかしパートでは自立するためのローンを借りる、部屋を借りるなどの社会的信用が得られず社員になるべく並行して就職活動もしました。

ひょんなことから社員になり更に店長に。店舗経営ではバイトやパートなど人の管理や、売上アップと経費削減などの成果を求められます。やる気のない従業員への教育が厳しすぎて店長から平社員に降格になったり、その後は企業の成長に合わせて、出店事業の研修や立ち上げを任されたり目の前の課題に挑戦する日々。中でも人材育成は、失敗を重ねて多種多様の人たちを企業が求める形に育てることができるようになり、難しくても、喜びも大きかったそうです。その後、商品開発に異動し、ついにはスイーツやパンのヒットメーカーとして活躍するようになりました。

自立(律)したい、そこに押し寄せる健康問題
経済的に自立し、活躍できる職場であっても、奥底にあった野望は「自分でやりたい」という自立(律)。メンターとのセッションの中で「自分のお店を持ちたい」という気持ちがはっきりし「50歳までに自分のお店を」を目標に、美事さんは48歳で退職します。プライベートでも独り立ちしました。

退職後は、地域の起業セミナー、起業塾、創業セミナーなどに参加し準備を進める中、健康面での不調におちいりました。以前から気になっていたお腹の弱さを改善すべく、傾聴ならぬ「傾腸」を続けた結果、自分の腸に小麦が合わなかったことが判明します。小麦と言えば、スイーツ、パン…これまでさんざん食べ続けてきた食材が不調の原因だったのです。

 

ライスワークとライフワーク
パンを食べるのをやめたくても諦めきれず、注目したのが小麦を使わないパン。小麦を全く使わないパンの開発を始めました。

暮らしていくための仕事(=ライスワーク)は料理代行と料理教室。顧客の自宅に出向き依頼者側が用意した食材を見て、約3時間で最低12品以上、3日分の作り置きの料理を作ります。同時並行して始めた料理教室では映える極上サンドイッチレシピが人気を呼びました。
コロナ化で一時仕事がゼロになりましたが、美事さんはオンラインの料理教室でやったことがない動画編集をも手がける努力を重ねます。

そして仕事の空き時間に、お店を出すというライフワークの物件探し=パトロールを続けました。

少しずつライスワークが戻ってきたその頃、定年女子カフェの会場になっているシェアカフェのウナカメに出合い、開発を続けてきた小麦をつかわないパンを使ったサンドイッチを提供する「こめパンカフェ」をオープン。ライフワークが始まりました。
毎月ウナカメで定年女子カフェをオープンしている定年女子トーク実行委員会が、美事さんと出会ったのは、ウナカメでした。
定年女子カフェは「こめパンカフェ」と何度かコラボしています。

 

いろんなことがつながっている
今、美事さんは飲食とは全然関係ない事務のライスワークをしながら、ライフワークとして自分の商品を販売するためのお店の準備を進めています。
食品衛生法に基づいた営業許可をとったお店で商品を作り、実際に販売する形です。

 

美事さんの話の中でつながったこと
・フレンチレストランで学んだ料理の基礎が、お宅訪問で作る家庭料理礎へ
・やる気満々で叱った結果痛い目に合ったことが、効果的な指導方法へ
・会社で人を育てる慶びを知ったことが、個人向け料理教室へ
・元ベーカリーチェーンの商品開発の仕事が、映える極上サンドイッチの料理教室に
・無言が怖かったオンライン教室での講師仕事が、絶妙なトークスキルを磨く形へ
・起業セミナーでの仲間との出会いが、自身の支えでもあり、切磋琢磨の礎に
・仲間が開店時にはお手伝いに行き、美事さんの営業許可には仲間の協力も
などなど、これまでの経験がいろいろつながっていることがよくわかります。


そして、いろんなピンチを潜り抜け、転んでもただでは起きなかったことに、ブラボー!と言いたくなってしまうこともたびたび。業界は違えど、これまで働き続けてきた定年女子には、学びポイント、共感ポイントがいろいろあるように思えました。

ちなみに、どうやってお宅訪問で料理をする仕事を得たのか、オンラインでの料理教室講師の仕事を得たのか、については、ネットの力。
会場では、その具体的な活用についてもふれられ、参考になることも多かったです。
副業でやってみようかな、と思った人もいたようです。

 

最後に美事さんからのメッセージ
「辞めてからどうしようかな?と思う人は多いけれど、そう思うなら、辞める前から準備したら?何か始めたら?やってみたら?と思います。
そうすると、いろんなことがつながっていくから」

 

参加した皆さんから寄せられた声
・仕事は男に占領され、嫁にどう?と言われる、私たちが若かった昔はそういう時代だったよね。
・紆余曲折のうえ「こめパンカフェ」オープンに至ったバイタリティはすごい!
・美事さんのお話を楽しく聴きました。ピンチをバネに道を拓いていく行動力が素晴らしい!
・(初参加の方から)勇気を出して参加して良かったです。中身の濃い充実した時間を過ごせました。
・美事さんの話を伺って色々考える事が出来ました人の話を聞くって大切なんだなって思いながら帰路に着きました。
・とても面白くて参考になることも色々あり、有意義な時間を過ごすことができました。
・大爆笑しながらも学びがあり、とても刺激のある充実した時間を過ごせました。

とくいニストの美事さん、ご参加の皆さん、どうもありがとうございました。

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次回の定年女子カフェは12月9日(土)
テーマを決めてみんなで語り合う「しゃべり会」
12月のテーマは「定年女子的 今年のふりかえり」です!

早いもので、2023年もあとわずか。
みんなどんなふうに1年を過ごしたんだろう? 私は今年、こんなことをやったよ! こういうことをやろうと思っていたのに、できなかった…等々
ワイワイ話しながら、それぞれの1年をふりかえろうじゃありませんか!

皆さんのご参加、お待ちしています!