第7回 定年女子フォーラムレポート【第2部-前編】

第2部:パネルディスカッション
『定年女子の生き方、働き方、いろいろ』

定年女子フォーラムの第2部では、いろいろな人の経験、生き方・働き方を聞こうと、6人の定年女子パネラーをお迎えしてのパネルディスカッション。お話を聞いた後は、パネラーを囲んでグループトークをしました。

◇定年女子パネラー6人の生き方、働き方パネラー紹介

パネラーは、定年を機にシフトした人、定年前にシフトした人、仕事の領域をシフトした人など多種多様です。それぞれの今の生き方や働き方、そこまでに考えたこと、選択の決め手、今思うことなどをお話いただきました。

パネリスト①:
60歳で定年を迎えた後、定年後再雇用で同じ職場で仕事を続けている大里信子さん

中学校の英語教員として60歳の定年後も勤務時間を減らしながら67歳の現在まで継続。好きなこの仕事を続けたいが私生活でもやりたいことがあり、完全リタイアに向けて準備中。

パネリスト②:
60歳で定年退職後に4回の転職を経て、現在は月に一度の海外出張で活躍中の塩谷香里さん

海外営業や外資系企業立ち上げを経て定年退職。現役時代に調理師免許を取得し、日本食屋台の海外展開を目指すも「向いていない」とすぐ撤退。わずか2年の間に自分の労働市場での価値を見出し転職4回、今は製薬企業の契約社員としてフルタイム勤務。

パネリスト③:
定年は65歳に延長されたが60歳で会社を退職し、大学院に進学して女性のセカンドキャリアを研究中の宮下容子さん

新卒入社の日系証券会社から外資系金融機関の証券業務に転職。37年間の金融業界勤務で8回転職を経験。60歳退職時には経済的な目途がつき、大学院に進学。現在はマクドナルドでのアルバイトに現場の仕事の面白さを感じながら、修士論文を執筆中。

パネリスト④:
定年の60歳を待たずに会社勤めを卒業し、好きな形で暮らす生き方にシフトした喜多沢ぽちさん

※体調不良により当日は欠席でした
新卒で金融系に入社。男性ばかりが評価される環境はストレスが多く、週末に長野県安曇野に通い畑仕事や薪割りで癒される。50歳で割増の退職金を利用して、2015年に安曇野に移住し、ふるさと納税の対象商品「安曇野もったいない柿」を考案。農業に従事し、野菜販売もおこなっている。

パネリスト⑤:
50代目前で、定年の60歳よりも長期で働ける仕事にキャリアチェンジした前門美佳さん

新卒時の行政外郭団体からIT系の会社へ転職し、27~36歳までWEBデザイナーに。3人の子どもの養育を視野に70歳まではフルタイムで働くことを目指す。働きながら複数の国家資格取得。51歳から、うつや発達障害の方の就職支援をおこなう定年がない職場で正社員として働く。

パネリスト⑥:
個人事業主として長年仕事を続け、試行錯誤して仕事の領域をシフトした宮野真有さん

新卒公務員から一転し、雑誌編集部でのアルバイトを経てフリーの雑誌ライターに。「もらう仕事」から「自分にくる仕事」への移行を目指す。「自分史作成サービス」を立ち上げるとともにこれまでのスキルが活かせるパートもこなし、自分は「ターザンのように次に移れる蔓も視野に入れながら仕事している感じ」。

◇パネラーのWill、Can、Must

第1部で行ったWill, Can, Mustの三つの輪のワーク。今回のパネルディスカッションに向けて、パネラーの定年女子にもそれぞれ事前に書いていただきました。会場ではそれについての説明と感想をうかがいました。

1部でワークを行った参加者にはより自分ごととして、パネラーの話が聞けたのではないでしょうか。特にWillにはこれからの野望や妄想など、それぞれの個性に伴っていろんなことが書かれており、勇気を得た人、希望を感じた人も多かったことと思います。

★★★★

◆第7回定年女子フォーラムレポート【第2部-後編】に続く
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