11/14(土)定年女子カフェ@トークライブのレポート 【後半】

※写真は2020年11月14日のトークライブにて

 

定年女子カフェ@トークライブで今回お話を伺った先輩女子、久保田泉さん。前半では、バリバリに働いていた会社員時代のことから、自主定年退職したきっかけ、その後思いがけない介護の50代だったというお話をお聞きしました。

それなりに稼いでいた会社員時代から、辞めて収入が減る不安や残念な気持ちはなかったか?とたずねると…

泉さんの答えはこうでした。

宝物は人とのつながり

「収入が少なくなるのは分かっていました。でも、お金より大切なものがあるなと。私自身はあまりお金をかけて喜ぶタイプじゃないんです。同じ幸せ感を得るのに、どのぐらいお金をかけないかっていうところに、意義を見いだすんですよ」と。

泉さんはモノへの執着は人より少ない、と言い切ります。「モノはいらない。私の宝は人のつながりなんです。それは、絶対になくしたくない。そこは努力していますね。楽しい努力よ」。

努力というのは、「辛そうな人がいたらそこへ行く。自分が役立つならどんな手助けもしたい。私が大切にしたい人とは、縁を切りません。でも、向こうが嫌だって言ってる人は、追いかけません(笑)」とのこと。つながりを守っていく上での知恵といえますね。

こうして、示唆に富んだ知恵というべき言葉をたくさんいただきつつ、泉さんの仕事人生ストーリーをお聞きしました。

この後、参加者の皆さんとのトークタイムです。ある参加者から「更年期から還暦ぐらいまでの女性にアロマテラピー、何がいいでしょうか?」という質問が飛び出し、更年期の話題になりました。

自分の人生の主役は、自分

泉さんはこう語ります。「女性は生まれたときから、いろんな役割を背負ってますね。まずは、娘、人のよっては妻になり、母になり、お姑さんっていう方も。さまざまな役割があります。更年期ぐらいになると、背負っているものが大きさに対して、体力だけじゃやっていられなくなる。体のホルモンも激動します。そういう意味でもしんどいし、心が疲れてくるというのも。お子さんが巣立っていく寂しさもあるかもしれない」。

そして、「何よりも大事なことは、自分の人生の主役って自分だよね、とあらためて思い直すことだと思うんです」。

人生何年残っているか分からないけど、いろんな役割を背負いながらも主軸を自分に戻していくときが50代以降。68歳の泉さんは、平均余命を考えるとあと20年あると言います。

「20年って長いです。48歳から今までの私と同じぐらいのことができちゃうんですよ。そう思うと、年取っちゃった、しょぼーんじゃなくて、ますます広げるぞ!っていう姿勢になります。そう考えて自分の世界を広げる。たとえば、今まで読んだことのないジャンルの本を読むとか、初めての料理を作ってみるとか。たまたま出会った方とおしゃべりで盛り上がるのもOK。そんなことが自分の栄養になりますね。自分自身を愛おしんであげることが大事です」。

そしてその一つがアロマテラピーとのこと。「この香りがいいとか、こうやって使うといいとかではなく、嗅いでみていいなと思うものを選ぶ。実は私達はいつも選択の中に置かれている。選ぶっていう動作自体が、実はすごいのよ。選ぶことって、自分の人生をつくっている。惰性で生きていると、選んでいるようで選んでいる意識がなくなっちゃうんです」。

「アロマテラピーの精油を選ぶときって、意識して選ぶわけです。どの精油がいいとか、どうやって使えばいいとか、迷っちゃうほどです。迷っちゃってください。その中で選んでいくことが、これから生き生きと暮らしていくのに、とても価値があることなんだっていうのをお伝えしたいですね」。

いつまでも話は尽きないですが、あっという間に時間となりました。

いやー、泉さんのお話はめちゃめちゃ珠玉の言葉がいっぱいで、メモメモ。ずっと心にとどめておきたいお話ばかりでした。先輩女子のお話、やっぱり貴重です。
泉先輩、ありがとうございました!

※写真は2020年11月14日のトークライブにて

 
★★★★★★★★★

参加者の皆さんからはこんな声をいただきました。

◆Mさん 社会人経験35年
泉さんの働いていたときのお話をお聞きしてすごいなと、もちろん思ったんですけれども、何よりも、今の活動を語っているときの輝きが、素晴らしいと思いました。過去って、自分の積み重ねでもあるけれども、定年女子としては、今現在輝けるように仲間の力も借りながら、泉さんのようになれたら素敵だなって感じました。

◆Tさん 社会人経験25年
女性のモデルが私の周りにはすごく少なくて、先輩女性のお話が身になればいいなと思って参加させていただきました。
子どもの頃から、人を笑顔にすることっていうのが一貫していらっしゃる。薬からアロマのほうに変わられても、人を笑顔にしていくことがとても一貫している。子ども時代から積み上がっていることというのは、非常に大きいんだなと。ご自身の笑顔と共に、人を笑顔にされているというのをお話を聞いていて感じました。

◆Mさん 社会人経験38年 薬剤師
薬学部の先輩にお会いしたくて参加しました。一人旅が好きとか、効率を考えて動くとか、共感できるところがいっぱいあってすごく面白かったです。
人との関わりや、人が幸せになるために自分がどのように貢献できるかということは、私もずっと考えてきたので、泉さんが人とのつながりっていうのが宝物だというのが、すごい印象的でした。これから先、私も1人なので、そのつながりを大切にすることがキーになってくるかなって思っています。

◆Mさん 社会人になって20年
私は会社の定年まではまだ時間があるんですけど、そこまでいなくていいかなって。会社の早期退職募集の年齢が引き下げられ、現実味が増してきて、もっと真剣に考えなくちゃと思っているところです。
会社員時代の泉さんの写真が、ギャップがすご過ぎて…。相当気を張ってがんばってらっしゃったんだなと分かりました。人を笑顔にするお仕事がしたいっていうことで、そこのお考えはぶれてらっしゃらない。話を聞く中で、私自身は活動の軸、どういうことがしたいかって、改めてもう一回考えたいと思いました。そこを考えたら、活動の幅というか、仕事面でも考えられることが多くなっていく気がします。

◆Hさん
聞いたことない話がたくさんあり、お話に惹き込まれました。
一人旅、私も大好きなんですよ。幼稚園に勤めているので、夏休みに行きます。1年かけて次の旅の計画を立てて。今、全く行けない状態ですが、行けなければそれなりに過ごせるんだなとも思っています。それは、夕陽のお話にあったように、私は通勤途中で田園風景、四季折々の風景が見られるんです。最高にいい夕陽のときに、ここで1分たそがれるか、それとも帰ってご飯の支度をするか、いつもそういう選択です。もし止まって写真を撮るとなれば1分じゃ終わらない。そのときにどっちを優先したいかっていうときが、人生の中で結構あるなって、最近感じますね。すごく共感できる部分がありました。

◆Aさん
私は今年で還暦になったので、定年女子トークって還暦の女性たちの集まりだと勘違いをしてしまったのですが、少し年上になるのかな。
60代を社会貢献だとかそういったものを含めて、自分の活動と地域だとか、ボランティアだとか、そういった活動のやり方を伺えたらいいなと思っていたところ、ちょうどそういうお話を聞けたのでよかったです。
私としてはこれから先、生涯現役を目指していきたいので、泉さんのお話を参考にさせていただければと思いました。

◆Yさん
社会人経験は30年以上、40代でキャリアチェンジをしてそこから10年が経っています。
アロマテラピーは実際に自分の生活の中に活きた経験があったので、勉強してよかったなと思います。コロナで人との触れ合いとか直接的に話すっていうことが簡単にはできなくなった時代ですが、セラピーというものは絶対なくならないと思います。セラピーは必要なものなんだよ、と日本から世界に発信し日々の生活を潤いのあるものにしていきたいです。

◆Kさん
私は今年還暦、短大出てから40年くらい働いていて、そのうち39年は同じ会社で働いています。
泉さんがあまりに若々しくて、はつらつとしている感じがすごく素敵で、うらやましい限り。私もそんなふうに、素敵な女性になれたらいいなと。じつは私も、都内の病院でボランティアをしておりました。絵を描いてもらうことをしていましたが、相手が必要とすることは違っていて。それで素人ながらアロママッサージをしました。自分がやっていた頃を重ねて、お話を聞かせていただきました。

皆さん、ありがとうございました!

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